心うばわれるモメント

※このエントリの内容は追記があります。全部読んだらそちらもどうぞ!

ベビスネライヴは、今週火曜日、銀座ロッキートップですよー。

で、今回はまた音楽のハナシではないエントリで恐縮ですが、正月に衝動買いしてしまった愛しいモノを紹介したいのです。

それは、コレ。

MUJIの「切り取り線が作れるパンチ」

高校生の時に使っていた手帳で、ページの端をミシン目で切り取ると、最新ページがすぐに開けるもの、というのがすごく好きで、現在においても「しおり」やブックダーツよりも、カレントページにたどり着くにはその手法がしっくりくるのですが、わたくし、手帳はMoleskineのPocketを愛用しておりまして、すなわち、Moleskineのラインナップにはそういうのは存在しておらず、そこは自力救済というか実装というか、これまではただ単に当該箇所を指でブッちぎって代用していたわけなんですが。

自力でブッちぎりの軌跡

なんというか、ええ、確かに機能しています。不満、別にございません。ええ、おっしゃる通り。

「これでええやん」

何度も色々な方々からそう言われ続けてはいたんですが、なんか、ですよ。なんとなく、はい、釈然としないというか、ああ、ミシン目…ついてたらいいのになぁ…と、そればかり考えて眠れぬ夜もあったわけです。

ここで、余談ながら、わたくし非常にミシン目というか、ああいうペリペリペリ…っていうの、好きなんです、すごく、もう。ちょっとフェティッシュなくらいに。

たとえば、小学校の時とか、「予防接種の問診票」とかは、一冊の背中がノリでとじてあって、先生がそれを配る時は何枚かをビリっとかたまりで冊子から外し、座席の前の列の人から順に一枚ずつそれをはがし、残りを後ろの席にまわし、後ろの席の人はまた同様に…という、ホームルームの静かなる儀式、みたいなのがありまして、わたくし、その時、なんかいつも静かに興奮しておりました。

アレは「一枚しかはがして取ってはいけない」という制限がまた色々掻き立てたのでありましょうか。

同様のものに「原稿用紙」というものもありまして、なにかの感想文であるとか、作文の課題が出されるごとに、件の問診票と同様の静かなる儀式アハン、というものが繰り返され、そのたびに穏やかに悶絶するビザールな少年だったわけですわたくし。

かといって、では買ってきたレポート用紙やコ◯ヨの領収書などの綴じられた冊子を一枚残らずベロベロのペラッペラにはがしまくって解体するヘキをお持ち、というわけではなくて、そういうものに対しては意外とドライで、むしろ上記のようなセダクションに駆られない事が多いです。

んで、どちらかというと、アレです。例の(なにが)「自宅のインクジェットプリンタで名刺がつくれますよ用紙」の、あのミシン目が個人的にはたまらんです。ハイ。

アレって、モノによってはすごく微細なミシン目がついていて、なんというか、折り曲げただけで「ペキッ」と腰が砕け、その後独特の「ちぎり感」というかヘンな手応えで分離していき、まことにマニア心をくすぐるシロモノなのですが、あれこそ、レポート用紙とか以上に、はがして(分離させて)しまっては、その後の用途にまったくたえないという、価値の不可逆性の極地に鎮座しており、まぁそのあたりの「やってはいけません」感がいろいろ刺激的なのでもありましょう。

…と、変態ばなしに脱線してしまいましたが。

冒頭にもどります。

そう、このお正月、弟とぶらぶらしていた時に見つけてしまったのです。MUJIの「切り取り線が作れるパンチ」。
MUJIの商品名ってフレンチのメニューみたいッスね、今おもったけど。

要はそうなんですよ、ないところに付け加える。そう、ないなら付ければいい。私の大好きなDIY、そしてカスタマイズ。わたしだけの(でもないけど)Moleskineにしてしまおう!なのです。

よくわからん方は下記の画像を

パンチしてみたところ

どうだどうだどうだどうだ!フンガー!

と、鼻息が荒くなってしまうコーフンの正月だったわけです。さらに副作用というか、この「パンチを空ける」という作業も、その「プチッ」とした手応え的になんというか、ミシン目の「ペリペリ」というものと同様の官能的なものがあり、またたく間に全ページをパンチ完了してしまいましてこのド変態。

それからというもの、お気に入りの手帳のページ端を、不規則なカタチにブッちぎることなく、キモチよくミシン目をペリペリしながらノートブックを使っている2013年であることよ、という塩梅であります。

パンチしてできたミシン目でページの端を切り取った様子

ああ、またなんか重要な事を不用意にカムアウトしてしまった気がするけれども、それ以上にこういった気の利いたガジェットを見つけたり、その使用感にひたったりする時は幸せなのであります。

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