ライヴが一週間後です!!

9/20のロッキートップでのライヴが一週間後にせまっておりますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
こんばんは、ベビスネでございます。

今朝はなんだか、いてもたっても居られなくて(?)無性に聴きたくなって、David Bowieの「スケアリー・モンスターズ」を出勤時にiPodでガンガン再生していたんですが…。

で、気になって調べたら今日(9/12)って、そう、「スケアリー・モンスターズ」の発売日(1980年9月12日)なんですねー。虫の報せ?いや、そんなんゆわへんか…。

中学生の時、NHK-BSでのライヴの録画、ボウイの「Glass Spirderツアー」を見て、自分でロックやりたい!と本格的に目覚めさせられちゃった僕にとっては、もう拒絶不能の傑作中の傑作アルバムであります。

その後、VHSテープが劣化して、画像がぼやけるくらい繰り返し観たライヴツアーの内容は、当時のボウイの集大成的、そして過剰にショーアップされていると批判された(なんとピーター・フランプトンやチャーリー・セクストンがゲスト!)ものだったのですが、僕にとっては、演劇的なステージ構成と、ボウイのヒット曲をそのストーリーにちりばめた「ロック歌謡ショー」とでもいうべき楽しく、サービス精神とアーティスティックな側面の融合が素晴らしくて、そして何よりも、その音楽にぶちのめされました。

そのステージでのパフォーマンス、そして、そのあとチャリをこいでニッポー(レンタルCD屋…時代を感じさせるなぁ)で借りてきたベスト盤「Changesbowie」でも強烈に印象に残ったのがこのアルバム収録の「Fashion」(ロンドンオリンピックの閉会式でも流れていました)と、とりわけそのギターのサウンドでした。

当時、どれがギターの音かもよく解っていなかった僕ですが、あの叫び、切り裂き、計算ずくかつ無遠慮に神経を逆撫でするような、それでいてこちらの音楽的性感帯を直撃するサウンドと音の並び、それがものすごく、もうなんというか、未成年にはちょっとマズいような、そういったロックの「毒」に急速に染まっていきました。

実は、このへんがアレだったのですが、それから何年か後になって見事に僕は、毎日King Crimsonを聴く「たわけたプログレ好き兄ちゃん」に成長してしまい、さらにちょっと後になって「あの音」の正体がロバート・フリップだったことに気づいたのです。

遅っ!!!

でも、その時僕はなんだか、自分の「好き」という感覚にブレがない事を誇らしく思いました。ニブいのと不勉強には焦りましたが。

アルバムを聴くと、また単発であらわれるのと違う、タテ串に対するヨコ串が現れてきて、その時代に生まれたもののアソートとしてのパワーが伝わってきます。(すいません、流れ的にオンタイムで体験していないのでこういう味わい方になってしまいやす)

のっけから日本語(Michi Hirota女史によるナレーション)が飛び出してきて、なんか、いかにも80年代的、子供の頃の資生堂やサントリーのCMのような雰囲気へドカンと飛ばされるのですが、これがまた、というかその資生堂だのサントリーだのの空気を、後々かたち作る、時代の風をおこしたのがボウイやこのアルバムにほかならないわけなんですが。

がしかし、このナレーションも、80’sキッチュな外装に彩られているものの、少し観察してみればその中になにか途轍もない怒気と狂気が、そして耳をつんざく騒音と静寂が内包されていることに気づき、それは実はアタマが気づく前に精神が反応しているので、この後展開されるフリップのギターと、「まるでフリップのギターのような」ボウイの冷ややかかつ激しい歌唱による「病んだデュエット」と、無意識下で融合され、それはアルバムの最後まで、フリップのもたらしたテクスチャだけでなく、チャック・ヘイマーのギターシンセも、すべてが何か「不整合から生まれる整合性」や「不合理に彩られた冷徹な合理性」みたいなひとつの軸を引っ張り、完結させるキーとなっています。

そういう意味では…やはりキャスト的な要因ですか。このニューウェイヴ色が強いアルバムの中に脈々と流れているのは実は「スキゾイドマンあるいは宮殿」といった’60テイストなのかも知れない…と思ってしまいます。

聴くたびにひっくりかえる、そして気持よくてぽわーっとなるアルバムですが、デイヴィッド・ボウイというアーティストは、アルバム1枚やその方向性、いやむしろ「音楽」「ロックスター」「カルトヒーロー」という切り口だけで語ることさえ拒絶するような、なにかアートと、超巨大化したコマーシャリズムの複雑な融合体みたいな存在ですが、僕にとってはこのアルバムにちりばめられたサウンドや音楽が、今もってなお途轍もない影響を受け続けているボウイ(と、King Crimson :笑)への入り口であり、同時に出口でもあるのです。

毎日聴きたいですww

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