簡単なモモのレシピ

2015年4月25日におきた、ネパール、カトマンドゥ近郊における地震災害において、犠牲になられた方々、被災された方々に、心よりお見舞い申し上げます。

また、救助・救援・救護・復旧に従事されている方々にお礼申し上げます。

わたくし、ネパールの地に足を踏み入れたことはないものの、つねづね「ネパールの餃子」として有名な「モモ」の大ファンです。なので、この記事は災害の話題の便乗記事じゃないですよ。
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勢いで作ったモモ
写真のものは、調子にのって餃子皮ではなく、中力粉をこねて手打ちモモにしましたが、市販の餃子皮でじゅうぶん美味しいです。

奇しくも、昨日は友人総勢10名の持ち寄りパーティーに、私はずっとモモを持参する(正確にはソースと餃子のタネと皮を別々に持ち込んでその場で作成)と予告しており、このようなタイミングになってしまいましたが、皆様と美味しくいただきました。

昨夜、レシピのリクエストもあり、こんな折なので、自分なりのものを共有して、彼の地へ思いをはせたいと思います。

ネパールレストランで食べると、もっと複雑なレシピのものが出てきます。特にソースは、ここで紹介するトマトソースと、マスタードソースのふた手に別れることが多いです。さらにトマトソースも、レストランだとガーリックの効いたものが多いですが、今回はシンプルな基本形と思われるもの、つか、いつも作って食べているものをご紹介します。

モモ (約5人前、ひとり12個)

メンドウ臭ければ、タネの中身は挽き肉としょうがみじん切り(チューブのしょうがで代用可)だけでもOK。トマトも缶詰でまったく問題なし。美味しいです。まず、作って食べてみて欲しいです。その中でスパイスとか、タネの中身とか、色々とこだわってアップグレードすると良いと思います。

モモ(餃子)

  • 餃子の皮…60枚(あくまで参考。タネと皮のバランス調整でいかようにも)
  • 挽き肉(鶏・豚・ベジミート、なんでもいいです。今回は豚でした)…300g
  • たまねぎ…小1個か、大1/2個 多めでも美味しい
  • しょうが…ひとかけ これもお好みで増減OK。私は大人の親指の先から第一関節までくらいのを2つ分くらい
  • 塩・こしょう(粉)…少々 味を活性化させる程度なので、塩辛くなるほどは入れません。こしょうはちょっと効かせてもいいかも

※挽き肉をベジミートやオカラで置き換える場合は、片栗粉まぶしておくとプルプルして美味しい。肉にくらべると旨味成分の密度がちがうので、昆布の粉やとろろ昆布を混ぜたり、あとお醤油を1滴、隠し味に入れると美味しいです。
※さらに、ニラや青ネギ、青じそのみじん切りを加えても美味しいです。

モモソース

  • 油…大さじ1
  • しょうが…ひとかけ(おこのみで増減)
  • 鷹の爪…2本(あるいは一味とうがらし)
  • こしょう(粉)…少々
  • クミンシード(粒)…小さじ1
  • トマト…中3個あるいはトマト缶1つ 個人的には缶ばかり使っている
  • クミンシード(粉)…大さじ3
  • コリアンダーシード(粉)…大さじ3
  • 塩…少々
  • 青ネギみじん切り…たくさん

※スパイスについて…日頃使わないスパイスを単発で買ってきて使うと、余ってしまって、月日は流れやがて廃棄という勿体ないことが多いですが、今回のレシピは、クミンシード(粒・粉)も、コリアンダーシード(粉)も、カルディなんかで小さい袋にはいっているものを、ひとふくろそのままぶち込んでもOKです。…いや、言い過ぎました。粒クミンはひとふくろでは多いかもです(;´Д`)鷹の爪(唐辛子)や胡椒などは、ムチャクチャこだわらなくとも、あるもので代用可です。

  1. しょうが、たまねぎをみじん切りに。細かいほうが美味しいので、フードプロセッサーやミキサーでも可。しょうがはソース用とタネ用にわけておく
  2. 生のトマトを用意した場合は、ここでトマトも刻んでおく。フードプロセッサー/ミキサーでも可
  3. しょうが・たまねぎ・塩・こしょうと、挽き肉を混ぜあわせ、よくこねる。粘りがでるまで。
  4. 餃子皮で包む。包み方は色々。個人的にはずっとロシアの「ペリメーヌイ」タイプが好みでしたが、小籠包型が最近お気に入りです
  5. 餃子にはラップでもかけておき、その間にソースを作ります
  6. フライパンか鍋に油をとり、熱したところへ鷹の爪(ばらして中の種はとっておいたほうがいいですが、そのままでもOK)をいれ、油に香りと辛味をうつす。熱されて黒くなっても問題なしです
  7. つづいて、クミンシード(粒)と胡椒も投入。クミンが黒っぽくローストされるまで弱火〜中火で熱する。「焦げたんちゃうか!?」と思っても大丈夫。
  8. 刻んだしょうがを加え、少し炒める。つづいてトマトを投入して炒める。油が高温になっていると、トマトの水分で跳ね上がるので注意。
  9. トマトに火がとおり、全体的にドロっとしてきたら、クミンシード(粉)とコリアンダーシード(粉)をドサっとくわえて、さらに少し炒める。スパイスを加えるとソースの粘度があがるので、すこし水を加えてもOK。
  10. ※上記、テフロン加工の器具をつかい、油をつかわずにスパイスを乾煎りして、しょうがもトマトも炒めてレシピの最後に油を少量加える、というふうに手順を変更すると、多少ちがう感じになりますが、油が酸化しなくてよりヘルシーです。
  11. お好みのソース粘度になったら、塩を加える。ソースとはいえ、トマトの味が濃厚なので、さほど塩辛くしなくてもOK。これでソースはできあがり
  12. 蒸し器(スチーマーでもセイロでも、鍋の底にお皿を敷くのでも、なんでも蒸し物が作れるセッティングならOK)をセットし、水を入れて点火。蒸気があがってきたらモモを蒸す。10分〜12分もすれば蒸し上がる。
  13. 皿に盛り、ソースと、青ネギみじん切り(重要)をたっぷりふりかけてドーゾ。

細かく書いたので長いですが、基本は包丁1本あればできてしまいます。フードプロセッサーやミキサーがあるとあっちゅうまにできる可能性も。

注意点としては、何回か作ると「これ、コンビニで餃子かってきてモモソースで食べたらええやん」と思うのですが(やってみた)製品になっている餃子は、かなり中華な味付けがすでにされており(それがイイんですけど)、モモソースで食べると「違和感」という味が口いっぱいに広がりますので、全力でおすすめしません。

では、1日もはやく、彼の地で負傷者全員が救助され、被災された方々に日常がもどることを祈りつつ。

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