17世紀英国音楽の栄華 ~パーセルへ至る激動の時代を愉しむ~

2012年10月・樹下美術館での演奏の様子

こんにちは、ロックの権化BabySnakeですが、去年から何回か17世紀のイギリスものの、いわゆるルネサンス〜バロック音楽のコンサートに賛助出演させていただいてます。

そして、この春、またしてもこの素晴らしい、イギリス音楽のひとつの黄金期を主軸としたコンサートに賛助出演させていただきます。

↓くわしくは、共演していただく辺保陽一さん(リコーダー)のブログでご確認ください!↓
17世紀英国音楽の栄華 ~パーセルへ至る激動の時代を愉しむ~|魂!のリコーダー奏者・辺保陽一のBlog!

ちなみに去年秋の様子は、新聞にも載りました!(って、わたくしは写っておりませんがw)
新聞掲載

演奏は、ヤリ・プハッカさん(フラウト・トラヴェルソとリコーダー)、辺保陽一さん(リコーダー)、加久間朋子さん(チェンバロ(イングリッシュ・スピネット))という錚々たる顔ぶれで演奏され、わたくし、ルネサンスの宮廷音楽家たちの中にホケっと酒場の弾き語りが居る、みたいな佇まいになります。

話せば長いことながら、17世紀は、英国の音楽の歴史のなかでもひとつの黄金期ともいえる時代で、ヘンリー・パーセルという唯一無二の才能をひとつのピークに、ヨーロッパの音楽を(とりわけ鍵盤による表現において)英国が席巻するというような状態だったらしいです。今回はその中から選りすぐりのものが演奏されるのですが、そんな、綺羅星のような素晴らしいラインナップの中、わたくしは「ジョン・プレイフォードさん(1623 – 1686:ジョン・メイオールさんとちがう!)という方が1651年に出版した「イングリッシュ・ダンシング・マスター」という、超有名なダンス音楽の本からの曲に参加します。

これから、何回かブログでもこの17世紀イギリス音楽の魅力をとりあげて行きたいなーと思っております。

[追伸]
東京からでも、つくばエクスプレスですっとんで行けますよー。なにより、会場のBar408さん、去年も演奏させていただきましたが、とにかくヒジョーに素敵なお店です!
是非是非みなさん、ご来場ください!

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デモでも作ろうか その2

今度はオーディオ・インターフェイスのお話。

電気及び電子楽器からライン出力された、あるいはマイクロフォンが音声を電気信号に変換した音声情報は、前回お話した、マイクプリの次に、オーディオ・インターフェイスという機械を通って、デジタル・レコーダー(私の環境の場合は、Mac上で動くLogic ProというDAWソフトウェア)へ送られます。

FireWire_Solo

私が使っているのは、M-AUDIO社FireWire Soloというモデルで、かれこれ10年近く使っていますが、ヘタる気配のない、堅牢でタフなヤツです。

コレはいったい何をするモノかというと、実際は、いくつかの機能がパッケージされたモノなのですが、要の機能は、A/Dコンバージョン。すなわちアナログデータをデジタルデータに変換する作業です。

楽器やマイクから送られてきた信号、あるいはそれらがあらかじめマイクプリによって増幅されてリッチになったもの、どちらも電気信号です。これは純然たるアナログデータで、いわば、紙に描いた絵や、手帳に書いたメモなどと同様のもので、コンピュータなどのデジタル機材で直接扱う事はできません。

これらを、たとえばスキャナやデジカメで撮影して、デジタルデータすなわち「コンピュータで開くことのできるもの」に変換するものが「A/Dコンバータ」であります。

「そんなん、パソコンについてるマイクとかライン入力つこたらええやん」ごもっともです。実際、マシンについているマイクやライン端子はそのまま内蔵のA/Dコンバータにつながっていて、やれデジタルだのアナログだのを気にせず使うことができます。

が、やはりそこはプロ向けオーディオの世界。マシン内蔵のものは、その他の回路からの影響もありますし、コンピュータ自体の機能と共存するために取り付けられているものですので、やはりコストのかかりかたも違いまして、音質などがグッとちがうのです。

さらにオーディオインターフェイスには、様々な機器・楽器より送られてくる色んな種類の信号の抵抗値を揃えるインピーダンスマッチング回路がまずついています。

これは、もちろん前回フィーチャーしたマイクプリにも内蔵されていますが、一般的にはこれも「なにするモンですかそれ?」なんですが、実は電気信号というのは、発せられる際にそれぞれに抵抗値というのを含んでいて、それを受ける側で合わせないと音質が劣化するのです。

例えばエレクトリック・ギターを通常のオーディオ・アンプやパワード・スピーカーにつないで鳴らすと、なにか高域が落ちたモゴモゴと元気のない音になります。

これは、ギターの出す信号と、受ける側の抵抗値がマッチしていないので、信号の持つ電圧が減衰して痩せてしまっているわけです。(理屈はこちら)

そこで、こういった「楽器からの出力をブッスリ直接つなぐ可能性のある機器」の入力部には、アッテネータなどのインピーダンスマッチング回路が用意されています。

楽器や機器からプラグインされ、送られて来た「電気信号となった音声データ(波形)」は、まずこのインピーダンスマッチング回路を通り、必要であれば、これまた内蔵のマイクプリアンプで増幅をかけます。

そうなのです。実はオーディオインターフェイスにも、マイクプリは内蔵されているのです。しかも、このFireWire Soloの内蔵プリアンプ君は、かなりいい音する…

で、そこからA/Dコンバータを通って、デジタル機器(Macとかパソコン)に送られ、操作された内容はまた、D/A変換されて、ラインアウトから音声として、またヘッドフォンアンプを通ってヘッドフォンアウトから出力されます。

また、アナログにそのままデジタル機器に信号を出力するデジタルアウトのある機種も多くあります。

と、こういったモノを介して実は録音が行われておりますが、実は皆さんお使いのiPodなんかにも、こういった機能は内蔵されております。コンバータやプリアンプなどがあってはじめて我々はMP3データを「聴く」ことができ、ボイスメモを「録音」したりすることができるのであります。

でまぁ、高音質で録音・編集などがしたい場合は、外付け機器を使って行くわけであります。

というわけで、わたくし本日もMacBook Proとオーディオインターフェイスとマイク、ギターともろもろケーブル類を担いでスタジオへ向かうのでありまして…

お、重い…

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[ラジオ・ベビスネ] #1 ‘Space Oddity’ by David Bowie [名曲探訪]

category_image_radio
わたくしBabySnakeのライヴは、オリジナル曲プラス、古今東西の私的あるいはロック史に燦然と輝く、どこに出しても恥ずかしくない名曲、あるいは隠れた名曲などを、アコースティック・ギターを中心としたアレンジで、はたまた打ち込みを駆使したびっくりアレンジでおとどけする「ラジオ・ベビスネ」の二本柱である、と常々考えております。

そんな中で、ライヴでカヴァーしている曲たちをブログで少しずつ紹介して、わたくしはいったいその曲のどういったところに心を奪われているのか、ということをつらつらと書くというようなことをやって行きたいと思います。ずっと続くかも知れませんし、突然ばったり停止するかも知れませんが、まぁ、思いついたので始めて行きたいと思います。

第1回は、先日10年ぶりに復活し、リリースした新譜も大ヒット中の David Bowie の名曲「Space Oddity」です。

※今回は異様に思い入れの強い曲ですので、やたら長いエントリになってしまいます。ほかの曲はこんなに長ったらしく書きません…。

Bowieについては、彼こそが英国いやロック史いや、20-21世紀のカルチャー史に輝き続ける巨星ですので、彼自身の解説はこのエントリでは割愛します。いずれ、僕なりの思い入れや尊敬の念などをつづりたいとは思っていますが。

私の David Bowie への入り口は(以前にも書きましたが)中学生の時、NHK-BSで放映していた「Glass Spider Tour」の映像からで、音源として手に入れ、以後聴き続けたのは、BSを観たあと近所のニッポーというレンタル屋さんに走って借りてきて、カセットテープにコピーした「CHANGESBOWIE」という’70〜’80年代の作品を集めた(つかまだ当時は’80年代)ベストアルバムでした。ので、そこに収録されている、1972(1973?)年の再リリース版を初めて聴いたことになります。ビデオではジギー・スターダスト風にメイクアップしたボウイが、宇宙船に見立てたレコーディングスタジオで歌っています。

私がライヴでカヴァーして演奏しているのも、このヴァージョンのアレンジからのものです。

12弦アコースティック・ギターのストロークがフェイド・インしてくるところからエンディングまで、非常に視覚的かつドラマチックな曲です。

歌詞の内容は、地上管制官と、メイジャー・トム(トム少佐)との会話の形式をとったもので、第三者の視点が一切でてこないものです。

内容は宇宙飛行がテーマになっていて、あまりSF的でないにもかかわらず、どことなく視覚的にスタンリー・キューブリックの映画「2001年宇宙の旅」を彷彿とさせます。もちろんスターチャイルドとかは出て来ませんが。

そういえば、ロンドンの「マダム・タッソーのロック・サーカス」という、ロックスターたちが多数居る蝋人形館(2001年閉館)では、宇宙飛行士の服を着たボウイがこの曲をバックに展示されていましたが、まさに映画のイメージで作られていました。

歌の中、最後には機材トラブルのため管制官との通信が不能となり、どこか遠い宇宙に流されて行くメイジャー・トムですが、僕個人としてはなんというか、「物語のふるさと」的な、喪失感と余韻のあるエンディングだと思ったのですが、当時のファン達の中では、メイジャー・トムは自らの意思で地上を捨てて宇宙へ旅立つ英雄というような解釈が、ボウイのヴィジュアルとあいまって強まったようであります。

ボウイ本人はのちのインタビューとかで「歌詞の意味はファン達が勝手に考えてくれたよ!(笑)」とか言って、テキトーにごまかしておりますが…。

この、通信がとれなくなるところ、管制官の呼びかけ「Can you hear me Major Tom?」の「hear」とメイジャー・トムの嘆息「Here am I floating round my tin can..」の「here」をひっかけて、シーンがオーバーラップする歌詞がとても好きです。

管制官の「Ground control to Major Tom:Your circuit’s dead, there’s something wrong..」という呼びかけとところが「D7(Key=Gのドミナント)-C onG(Key=Gのサブドミナント)-G(Key=Gのトニック→Key=Cのドミナント)」と、着地感のない、どこか寒々としたコード進行、つかKey=GにおけるV-IV-Iという、西洋音楽での禁則 V-IV を踏んだ表現、いわばブルーズですね。になっていき、これまたFmaj7という、よくJ-POPの曲のサビの頭で使われるサブドミナントコード、すなわち「場面転換」の和音が出てくるという、音の演出が心憎いです。

サブドミというと、この曲、僕は音楽理論あまり詳しくないのでアレなんですが、たぶんKey=C/Amなんですけど、Cすなわちトニックで終始するところがありません。かならずFというサブドミでセンテンスが終わっており、これが独特の「(トニックという地面に)着地しない」浮遊感を出して宇宙っぽいイメージを作っていると思います。

特に先ほどのメイジャー・トムの嘆息の部分などは、Bbmaj7-Am-G-F、シbラソファと順番に下がってきた着地点がサブドミF、そこからカラっとしたキメ(C-F-G-A)にぶっとびます。キメの最後AコードはCキーのなかで一番マイナーなAmがAに変形してさらに湿気のない音になったもの。そうしておいて、間奏の最後はC-D-Eとまた部分転調を含んだ、♪ドレミ〜なんて、きゅるきゅると上昇するコード進行になっており、上がったり下がったり、ものすごく手の込んだものになっています。

なんだか、もろもろ総動員して「宇宙」にしている感じの曲ですね。

重厚なメロトロンや、JTM系の真空管アンプをあっぷあっぷさせた感じのビリっと歪んだエレクトリック・ギターのサウンド、リッケンバッカーっぽい輪郭のはっきりしたドライブ感のあるエレクトリック・ベース…どれもがよく練られて、高次元でバランスされた楽曲だと、今聴いてもビリビリきます。

…とか言って、案外、アメリカツアーに合わせた再録だしスタジオ屋さんを呼んできて、リリースに間に合うように「やっつけ」とかだったりして(笑)

で、わたくしずっとこの曲はこの、1972版しか知らず、これがボウイの世界であり唯一無二の感性だと思っていたのですが…

ずっと知らんかったオリジナル版が、こちら…

これがオリジナルだったのか!という感じでした。
しかし、ううう、なんでスカ?これ…

サウンド的にはハモンドが結構フィーチャーされて、テンポも早くなっていますが(って、こっちが元か)、間奏のフルートなど、なんか Manfred Mann というかアートロック調のアレンジと、歌い方もファルセットっぽくて、これはこれで素晴らしく、完全な世界観があるなぁと思うのですが、なんだよこのヴィジュアル…トンボメガネ…説明的なTシャツ…

あの印象的なラストも、これでは浦島太郎か、帰ってきたヨッパライではないか…

まぁ、何度かみているうちに慣れるというか、「これはこれで…」ではあるんですが、同じローバジェットの映像でも、スタジオのジギーと、全然ちがう…こんなんだったら、ボウイが白バックで得意のパントマイムを使って語りかけるのみ、の方がずっといいんでないかい?とか余計な意味ない事を考えてしまいます。

ともあれ、72年のこの曲でボウイは、宇宙ならぬアメリカへ、希代のロックスター、ポップアイコンとして旅立ち、紆余曲折を経て1980年代を迎える頃、彼の歌に再びメイジャー・トムが登場します。

アルバム「スケアリー・モンスターズ」収録の「Ashes To Ashes」では、ピエロに扮したボウイがメイジャー・トムを薬物中毒者とこき下ろします。

彼自身が味わった栄光と地獄、そして次の時代の気分をひとつに凝縮させたような圧巻のサウンド、ソングライティング、そして映像です。

「スケアリー・モンスターズ」にかんしては別のエントリでもちょっとかきましたが、この「Ashes To Ashes」も、また掘り下げて書いてみたいと思っています。

ちなみに、このアルバムには、かつてボーナストラックとして「Space Oddity」のさらにリメイク版がついているものもあったり、ゆかりの深い作品といえるでしょう。エイドリアン・ブリューとツアーしていた時はこの’80sバージョンで演奏されていました。

今回なんとなく稚拙なアナリーゼを書いてしまって恥ずかしいところではありますが、とかく、サウンドや歌詞のみが取り沙汰されるポップミュージック。ですが、実はこの曲のように、音楽としての構造や和声の力学のせめぎあいが、歌詞の世界と組み合わさり、絶大な効果をもたらしているということが言いたかったわけであります。

天才たちは漫然と、単にカッコいいメロディやコード進行を偶然の産物として生み出しているわけではなく、名曲というのは、きっちりと意味のあるものなのです。ま、アタリマエといえばアタリマエなんですが、あまりにもポピュラー音楽は「時代」や「印象」や「思い出」といった情緒的な面からしか語られなさすぎではないか、と。あるいはサウンド面からの解説は多いのですが、音楽の構造に言及していたり、和音や和声から楽曲を味わうようなアプローチが少なすぎるんではないかと、色々なメディアやブログの記事を読んで思うのであります。

まぁ、学生の頃に読んだ「音楽の正体」という本と、同名のテレビ番組からの受け売りではありますが(笑)

ということで、ラジオ・ベビスネ 第1回でありました。(次回はもっとシンプルな記事になると思います)

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デモでも作ろうか その1

我が家のマイクプリ

エレクトリック・ギターを担いでの、バンド稼業から一転、アコースティック・ギターをかき鳴らし歌うスタイルを中心に据えたライヴ活動を、積極的に行うようになって、はや2年ほど…。

それまでのオリジナル曲も、アコギで演奏する用にアレンジしなおし、骨組みだけになってさらに魅力的になったものがあったり、そろそろ、ライヴでケイイチロウ氏とやっているスタイルの音源が作りたくなってきました。

…いや、ちょっと違うかな。前から作りたかったのですが、本腰をいれて動き出したというのが正しい感じですが。

先日のライヴが終わってから、いくつか練習やライヴの録音を聴いて、それぞれの曲のいちばんカッコいいテンポ(つか、「演奏スピード」って感じ)を書き留め、Logic Proでガイドトラックを作成。

今回は、場当たり的にやるのではなく、曲のキーも最適なものを再調査していきたいので、ギターパートもだいたいのところをMIDI音源で作り、青写真を描く。メロディも、ライヴや練習のテイクを聴いて崩している部分とか、良い感じであれば採用してヒネっていく作業。

で、おもむろにMacにギターをつなぎ、仮のキーで色々と弾いてみる。ベースやパーカッション、キーボードなんかも付け足して、イメージを広げていく。とりあえず自宅であるので、アコギもサウンドホールにスポンジでフタをしてラインでのみ収録。

後日、某スタジオにて、仮ヴォーカルとアコギをマイクにて録音。その時に活躍するのが、冒頭の写真のブツ、マイクプリアンプです。ART の TUBE MP 名付けて「プリちゃん」であります。

かつて「モルフェウスの猫」という音源を作った時に購入した時、バンドメンバーが「何それ?」と非常にイヤな顔をしたシロモノです。たしかに「何?マイクプリって」と言われて、その劇的な効果について口頭ではなかなか説明しにくい。「またヘンなもん買ってこのオタクが…」みたいな反応でした…が…。

実際にヴォーカルを録音する段になって、大興奮!もうナシではありえない状態に。単にエンジニア向けの道具ではなく、プレイヤー視点からも、とんでもなく強力なデバイスであると認識しました。

何をするものかというと、マイクロフォンというのは、空気の振動を電気信号に変えて記録するためのモノなのですが、基本的にマイクが出す信号というのはとてもかすかなものですので、それをテープ(笑)なり録音機器に送る前に増幅してやる必要があります。マイクと録音機器の間につないで、マイクからの信号を、記録しやすい大きさに増幅する装置です。

本当は録音の際に必ず必要な道具なのですが、あらためてこういうものを購入すると白い目で見られる理由は、だいたいの録音機器に、このマイクプリ機能はすでに備わっているからなのです。あらためて買わなくとも、たいていのレコーダーにはマイクプリが付いているということです。それをわざわざなんで何万円も出して…となるわけで。

が、しかしこのプリちゃん、その増幅の時点でものすごく音を太く、かっこよくしてくれるのです。これには、増幅するために「12AX7」という真空管が使われているというのもひとつの理由です。

とかく、音声信号というのはある意味不安定で曖昧なもので、なにか機器をひとつ通す(たとえそれがシールドケーブルだけとか、チューナーのバイパスとかでも)だけで、再生して耳で聴く音に少なからず影響してしまうものなのです。普通はそんなイメージはないかと思います。

ただ、とにかくこのプリちゃん、通すと本当にお気に入りの音になってくれます。ヴォーカルにも、ギターにも、なんにでも使います。

で、色々録ってみたのですが…。

ということで続きは次回。

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春ライヴ!2013-03-28@RockyTopでした!

photo-live@rockytop-2013-03-28-by-kayano-san-edited

Photo by アノニモス

先週の木曜日、銀座にてライヴでございました!
BabySnake+ケイイチロウ with スペシャルゲスト Tommy K でお送りした春の宵。

前日は雨模様でしたが、当日は天候にもめぐまれた中、多数のご来場ありがとうございました。

今回は、いつものアコースティック・ギター+カホンによる基本構成に加え、エレクトリック・ギターも多用し、またゲストによるキーボード演奏が入り、ロックバンド・テイストのダイナミックな演奏をお届けできたのではないかと思っております。


当日のセットリスト

1st Stage
(BabySnake Acoustic Guitar/Vocal + ケイイチロウ Cajon/Vocal デュオ編成)

phpto-live@rockytop-2013-03-28-by-kyota-san_006

Photo by @_Kyota_

1. Space Oddity (David Bowie)
2. 時間地図 (Original)
3. Crescent-Moonrise (Original)
4. Time After Time (Cyndi Lauper)
5. Hard Luck Woman (KISS)
6. 風の唄 (Original)
7. Sailing Ships (Whitesnake)
8. Born To Be Wild (Steppenwolf)
9. Happy Birthday (Original)



まずは、いつもの編成にて、どアタマは、祝・復活!ということで David Bowie から開始。オリジナル曲を多めに加えながら、今回は残念ながら誕生日のお客さんはおられず(まぁ、そうそう居ないだろうよそりゃあ)歌詞にお名前入れての演奏ではなかった 「Happy Birthday」でシメまして、1ステおわり。はじめてご来場されるお客さんも、とても熱心に聴いていただき、感激…。


2nd Stage
(BabySnake E.G/A.G/Vocal + ケイイチロウ Cajon/Vocal + Tommy K Keyboard/Vocal トリオ編成)

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Photo by @_Kyota_

1. Lady Madonna (The Beatles)
2. Three Of A Perfect Pair (King Crimson)
3. Presence Of the Lord (Eric Clapton / Derek And the Dominos)
4. Layla (Eric Clapton / Derek And the Dominos)
5. Rainmaker (Original)
6. We Can Work It Out (The Beatles)
7. 方舟はおちた (Original)
8. Get Back (The Beatles)



本日の目玉、というかヒトツのハイライトであるトリオ編成。Rainmakerの音源制作の際にも演奏していただいた覆面キーボーディストTommy K女史が登場。

まずは「Lady Madonna」で重厚かつファンキーなピアノ!そしてその次は、King Crimson の 「Three Of A Perfect Pair」 にて、フリップパートを担当していただきました!これが、なんとも演奏している方としては、音の粒々がぴったり合った感じがキモチいいのです。いつもアコギのみで、ソロで演奏することが多いのですが、今回はケイイチロウ氏のカホンが強力にクリムゾン風味を強調してくれました。

さらには、クラプトン祭り!(珍しい)わたくし、個人的にものすごくドミノスが好きでして、M3 「Presence Of the Lord」は、本来は Blind Faith の曲で、ヴォーカルもスティーヴ・ウィンウッドさんによるものなのですが、今回は Derek And the Dominos のフィルモア・ライヴ版で演奏しました。そして引き続き「レイラ」!!いやー、学生のころに演劇で使ったことのある、個人的に思い入れのムチャクチャ強い曲ですが、名曲です。

どちらのクラプトン・ナンバーも、ピアノが非常にカッコいい!(もっとも、 Blind Faith だったら主役はハモンドになるのですが)
特に「レイラ」は、あの後半のジム・ゴードンのペンによるピアノ…素晴らしいです。Tommy女史くらいの腕前がないとただの冗長な部分になっちゃう(Peter Green’s Fleetwood Macの「Oh, Well」の後半しかり)のですが、今回は圧巻でした。ありがとうございました。

「レイラ」ではわたくし、スライド(ボトルネック奏法)も頑張りました。イメージないと言われがちですが、昔からスライド大好きでございます。(入りはなんと、Deep Purple の「Love Conqures All」でしたw)なにって、この曲は故デュエイン・オールマンのスライドが、悶えくるってのた打ち回るのが魅力…なかなかあれをそのまま演奏するとこまでは行きませんが、頑張って弾きました。

さらに ベビスネオリジナルの Rainmaker も情感たっぷりにピアノ弾いていただき、ギターソロもノリノリで弾けました。

後半は 「We Can Work It Out」 の足踏みオルガン、「方舟は堕ちた」でハープ、「Get Back」ではエレピと、いろんな音色で盛り上げていただきました。


3rd Stage
(BabySnake E.G/A.G./Vocal + ケイイチロウ Cajon/Vocal + 打ち込みオケ デュオ編成)

phpto-live@rockytop-2013-03-28-by-kyota-san_004

Photo by @_Kyota_

1. Toby (Original)
2. 21日目のハツカネズミ (Original)
3. Danger Zone (Kenny Loggins)
4. 8月の長い夜 (TM Network)
5. More Than Words (Extreme)
6. Born To Be My Baby (Bon Jovi)
7. チェリー (スピッツ)
8. ウルトラ・ニッカ・ポッカ (Original)



そして3ステは、いきなりSEからオリジナル曲「Toby」にてエレクトリック・ギターが暴れ回りました。やはり、自分としてはこういうギターがぶっ飛ばしている曲がないと、いまいちカタルシスが感じられないとかそういう感じです。M2の「ハツカネズミ」からは打ち込み+エレキにケイイチロウ氏のカホンも加わり、賑やかに進んでいきます。M3でまさかのトップガン、M5では、ケイイチロウ氏のリード・ヴォーカルが登場。

M6のボン・ジョヴィは、やはり同世代には涙ちょちょ切れの青春チューン。シングルとしては「禁じられた愛」や「リヴィン・オン・ア・プレイヤー」「バッド・メディシン」あたりが鉄板ではあるのですが、個人的にこの曲が大好きなのです…。彼らの曲は、キーボードが入っていたり、ギターにも派手なエフェクトがかかっている豪華なアレンジのイメージが強いですが、実はメロディや歌詞と言った部分の骨が太く、アコギとウタで演るとその部分のクォリティがクローズアップされて圧倒されます。

さらに、卒業式ソング「チェリー」を、ケイイチロウ氏とのコーラスでキメて、最後はおなじみニッカポッカ。

今回、かなり自分のイメージどおりに歌い、かき鳴らすことができた一夜でございました。

また、ともに演奏するプレイヤーにも恵まれているなぁとえらく実感する次第であります。ケイイチロウ氏とのハーモニーワーク、リズム的な融合もどんどん品質向上されていっております。


phpto-live@rockytop-2013-03-28-by-kyota-san

Photo by @_Kyota_

次回は5/30(また木曜日)に、同じくロッキートップにてライヴであります。
ぜひ、皆様のご来場をお待ちしております。

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