12月16日、東大寺に行ってきました。

いやぁ、歩いた歩いた。

今年も残りわずかですが、12/15に、勤務先から東京駅へ、新幹線に飛び乗り大阪へ向かい、翌12/16に奈良・東大寺の法華堂(三月堂)の秘仏「執金剛神立像」を観に行ってきました。
秘仏開扉 法華堂執金剛神立像 | 華厳宗大本山 東大寺


↑公式パンフレットより

この仏さんは、上記リンク先にもあるように毎年12/16の年一回のみ開帳される「秘仏」であります。わたくし高校生くらいのころから、この東大寺の三月堂が大好きで、何度となく通っていまして、こちらの天平時代の仏像10体には毎回のようにぶっ飛んでいるのです。

元々は講談社の「日本美術全集」を食い入るように見ていた実弟の影響なのですが、その中でも平安や鎌倉時代のものよりも、天平(奈良)時代の仏像が魅力的で、よく見るとそれらは、東大寺三月堂所蔵のものが大半だったのです。しかもそれ以外は、おとなりの興福寺にあるという、国宝密集エリアに引き寄せられるようになり、そこから幾度となく足を運ぶことになりました。

今回、実に久しぶりに奈良・ならまちへ行ったのですが、わたくし関東に在住して10ン年、いざ到着して鹿などと戯れていると、関東にいる時は国際的な観光地、と「遠きに有りて思」っていた奈良が、「なんや、奈良やん」という大阪人の感覚、そういえば小学校の遠足は若草山やったし、家族でもなんべんも来ているし、高校・大学を通しても本当によく来ていた感覚がイッキにもどって変な感じでした。



けっこうな混雑ですが、まぁ問題なく入場できました。

今回、お目当ての執金剛神もさることながら、最近の改修でLED証明が導入され、礼堂の仏さんたちが、なんというかカラーで見られるようになったのも素晴らしかった!

以前は、かなり暗がりのなかでの観覧だったので印象が限りなくモノクロだったのですが(またそれが陰影を深くしてよかったの部分もありますが)今回みて、帝釈天の服があんなに真っ赤だ!とか、金剛力士像の服のガラがこんなにヴィヴィッドに残っているのか!であるようなことが本当によく見えるようになり、たいへん楽しく見させていただきました。

しかし、執金剛神、やっぱり凄かった。年代的にも一体だけ古く、成立年も不明、文献に出てきたときにはもう「あった」という。しかもほかの仏さんたちが「脱活乾漆像」であるのに対して、「塑像」。製法・手法・様式が他のものよりも一世代ちがうという、唐から持ち帰った、違うねんだいのエンジニアリングを駆使しているところが味わえるのも、本当に楽しいです。

そして、その後はお水取りで有名な二月堂へ。

さらに、せっかく来たのだからと、やはり興福寺の国宝館へ。
国宝館 – 興福寺

写っているのは弟。

いやはや、ほんまにコレは。あの阿修羅像ですよ、阿修羅さん。東京で展示したら美術館を七周するくらいの人が集まるのに、なんばから近鉄のってすぐ見に来れるって、やっぱりすごい事だと思います。

いやー楽しかった〜

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