非常に安価で、色んな所で「ビギナー用」と書かれているものの、わたくし個人ではフルに使っているARTの真空管マイクプリ「Tube MP」なんですが、色んなところで「購入時に搭載されている真空管がショボい」といわれており、サウンドハウスのレビューを見ても、買っていきなり交換する方も多々おられるようです。
あまり耳のヨクナイわたくし自身は、買ってきたままでも十分に「いい音」なのですが、そういえば、今、出番のないマーシャル君にはプリ管に12AX7が6本も入っていて、それらは割と高いやつで、今のところ、ほうっておいても勿体ないので、ちょっと交換して音を聴いてみようとか、そういう活動をしてみました。
(作業は3/31におこないました:別にことわる必要もないとは思いますが、なんとなく)
まずは、Sound Magician II 管理人様から譲り受けた、ノーマルTube MP!
※Tube MPは、開いていじってしまうと、メーカーの製品保証が切れてしまいます。このサイトを見て改造してみて不具合が起こった場合の責任はとれません。また、使用する電圧は9Vとはいえ、電気を使うガジェットですので、感電などの危険をともなうことも考えられます。改造される場合は慎重に、そして、オウンリスクにてお願いします。
サイドにボルトがありまして、はずして開きます。
パカっとひらきます。アサリかハマグリかのように。
左奥に真空管が見えます!
この真空管を、指でつかみ、真空管の足が折れてしまわないように、慎重かつ大胆に、左右の動く方にすこしずつ揺すりながら抜き取ります。
抜きました!なんと、旧ユーゴスラビア製!ん?けっこうイイの入ってるんじゃないですか?すでに交換されていたのかもしれません。
そして、愛用のマーシャルに搭載していた、MESA Russian2(たぶんロシア製w)12AX7!
当時、プリ&パワー管を全部交換して、えらい出費になったのを思い出しました…ううう。
これを、真空管の居なくなったソケットに挿し込みます。手順はそのまま「抜いた時の逆」!
セットできました!これで一丁あがり!(ホントは音が出るまでが真空管の換装なんですがね)
では、続いて、昔から使っている「Tube MP OPL(ディスコン)」です。
Tube MPに、OPL(Output Protection Limitting)回路がついています。リミッターに使えるかなと思っていたのですが、あくまで瞬間的な過大入力に対してバツっとかかる感じなので、わたし自身は、結局あまりOPLは使わないです(バイパスできます)…。
同様にパカっと開き、真空管を取り出します。
こちらはMade in Chinaです。
そしてOPLのほうの中身。ちょっと回路がちがうかな?
無事、MESA真空管をセットしました!
交換した結果、やはり増幅のキーとなる真空管は、けっこう音を変えました。
両方とも、気持ち、中域が強調された感じがあります。
残念ながらOPLのほうが若干、ノイズが乗ってしまっているのですが、これは真空管のせいではないようです。(その後何回か交換)が、入力があればほとんどわからないレベルですので、使っております。
ということで、こういう実験も日夜おこなっておりますというお話でした。