敬愛する調律師にして製作家の加屋野 木山氏 主催の「作曲大喜利」
今回13回目で、わたくし2回もおやすみしてしまいましたが復帰となりました。
テーマは「ジャングル」
わたくしの作品は「Very Important Object」
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他愛もないロックンロールです。
いわば単調なリフによくわからない歌が乗り、くだらないオマージュで飾ったあとダラダラと長いソロが続き、キメでリッチー・ブラックモアのモノマネをして、最後にしょうもないオチがつく、という内容です。
最終的にシモネタである、ということを含めあらゆる意味でお気に入りの1曲となりました!
最初は「メタルつくったる!」と思ったのですが、あんまりメタらなかった…。
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以下、楽曲へのアツい思いをつらつらと書きます。
とにかくギターをいっぱい弾きました。ソロはくそ長いですが、この曲はこの「長いギターソロを我慢する」ことがメインですので是非味わってくだしあ。
あと、ぱっと思いついた初期衝動をつめこんだのでほとんどのパートがファーストテイクです。しかも、画面をにらみながらペラペラ弾いてみて「よし!」と思ってそのまま録る、というので収録していったので、致命的なのですが全体的に「チューニングが甘い」(苦笑)
ギターソロですが、これまで発表した曲はほとんどが、流れる音楽の和音などほとんど無視でマイナー・ペンタトニック・ブルーズ・スケールかドリアン・スケールを「ドゥルルル!キュイーン!」するだけだったので、今回はミクソリディアンを多用しました。メジャー系のモードだと多少メロディアスというか、丁寧さがソロに出てくる気がします。
最後のホールトーンスケールは、ドビュッシー、あるいはザッパへの敬愛です。いえ、弾いているときは浮かんだままインプロなので、何も考える暇はないのですが。
キメのリッチー・ブラックモア節は、ホントはもっと速いテンポあるいは6連でやるべきところですが、残念ながらノーテクなので無理です(笑)
今回は
本ちゃんではなく、あくまで「実験室」。いわばデモ扱いなのですが、やっぱり一度だすともう、ちゃんと作り直しても「間違い探し」的なものにしかならないし、新鮮さもなくなるので、リメイクの予定はございません。
こればっかりは出してしまえばもうそこまでの命でございます。そういう意味でも愛すべき曲です。どうぞお楽しみください。
かやのさん作品は「ターザン」
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ジャングルを代表とする、地球そのものへの愛と、侵略行為への怒りが素晴らしい音楽になっています。
今回の「ターザン」は、あたたかなテクスチャとうらはらに、いつものかやのさんの軽やかなケレン味がぶっとんでいくくらいのストレートな「怒り」が込められていて震え上がりました。めっちゃ怒ってはる〜!と。
そんじょそこらのヤワなプロテスト・ソングなどなぎ倒してしまうエナジーです、聴覚のある方は聴く価値あり!
ちなみに、加屋野さんはこの曲で100作品目!すばらしい!
作曲|アトリエ響樹
ガブンさんの作品は「ジャングルの仲間たち」
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キッズミュージックを目指して作られたという、やさしくあたたかい音楽。
サビの「わが心のジョージア」彷彿な感じもあいまって、個人的にソウル・ミュージックの気配が潜んでいてシビれます。
お聴きになっている音楽の幅・深さが滲んでいるなと。ギターカッティングもめちゃ冴えています。
安易なオーガニックサウンドに飽き足らないあなたに、ぜひ!お聴きください。
作曲大喜利の軌跡はこちら!
作曲大喜利|アトリエ響樹