いきなり「冬か」みたいな気候になってしまい、北風に向かって平伏するBabySnakeです。
先日のBar で Baroque at ルバートへお越しのみなさま、ありがとうございました!
25日は、はるかエリザベス朝の音楽から、ビートルズへ。
26日は、英国全土が、踊りで揺れていた時代へ。
時代考証的には、6コースのギターが入るのは正確ではありませんが、リュートやリコーダー、チェンバロなどの宮廷の楽器に対して、庶民の楽器代表として参加しました。
ギターそのものは、西アフリカの「キサー」や、「リラ(ライア)」を起源とする楽器だそうで、中近東の「ウード」を起源とするリュートとは別方向からヨーロッパへ流れ込み、進化したものらしいです。興味があればぐぐってみてくださいね。ただ、「キサー」は画像みるとちょっとビビるかもしれませんが。
ルネサンス〜バロック期には、はたして6コースのギターがあったかどうか?は、判然としません。何しろ今のように比較的色んなモノが規格化されている時代ではありませんので、それぞれご当地ギターとか、製作家による異形の楽器が存在した可能性はたくさんあります。ま、これは現在もですが。
基本的にポピュラーだったのは復弦4コースあるいは5コース(あるいはトップのみ復弦)のものが主流であったようです。5コースのものはいわゆる「バロック・ギター」と名付けられて現代も流通していますが、それしかなかったわけでもないようです。
まぁ、そんな話はおいておいて、わたくしは今回、素敵なロマンティックギターにガット弦を張り、リュートに近いような音色でプレイさせていただきました。
おかげさまで、非常に好評でした。
さらに、お店では当時の飲まれ方を吟味したお酒のメニューがならび、それぞれお客様も楽しんでいただけた模様です。
そして、チラシにもあるとおり、「BarでBaroque at ルバート」は、今週末にも開催されます。
土曜日は、ドイツバロックの至宝を集め、フラウト・トラヴェルソとチェンバロでお送りする回。
日曜日は、フランスの美学を、ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロでご紹介するプログラム。
あまり簡単に言ってしまうと、大変に語弊があるのですが、両日かよえば、ドイツのバロック音楽が着地する「秩序」に対するフランスの「混沌」ともいえる、エスプリの違いも堪能できるかと思います。どちらのプログラムも、「バロック・ファミリー・コンサート」で耳にするようなものよりも、ぐっと大人向けの「濃ゆい」もの、ほかではなかなか耳にすることができない、優れた楽曲が用意されています。素敵なチョイスのお酒をちびりちびりとやりながら、極上の音楽に浸っていただけるかと思います。
ではでは、重ね重ね、ご来場のみなさま、ありがとうございました!